カーボンヒーターを買いました
2005年12月吉日 
―高価な松下製品と安価な中国製品を購入、比較―
今年は寒い。
洗面所には暖房が無いので、昔使っていた電気ストーブを探すが、見つからない。
どうやら度重なる引越しの際に捨ててしまったようだ。
その電気ストーブを使った記憶は、考えてみれば20年ぐらい前のことだった。
いつ捨てたのか記憶に無いが、自分の頭が怪しくなってきた?ということか、、、
早速、近所の某大手電気量販店のコジマ電気善福寺店に行って、電気ストーブなるものを
物色にいってみる。
そういえば数年前から扇風機みたいなハロゲンヒーターが人気があったようだが、どうもあの
形は好きにはなれないが、でも寒さには勝てない。
相変わらず、扇風機みたいな眩しいオレンジ色の光を放つハロゲンヒーターが展示してあっ
た。2〜5千円ぐらいで、安い!縦長など扇風機以外の形で首振りなどの製品もあり、買ってし
まおうと思ってしまった。でも近づくと顔だけが暑い。なんだか隣の展示品はちょっと離れても
暖かい。よく見るとダイキンのセラムヒーターだそうだが、2〜3万円もする。
お手軽ではない。。。 そして最近人気なのが、カーボンヒーターだそうだ。遠赤外線で体の中
から暖めるそうだ。
原理であるが、太陽が暖かいのは赤外線によるものだが、実際目に見える赤ではなくもっと波
長の長い遠赤外線によるものですが、熱線とも呼ばれています。だからコタツのヒーターも赤
いのである。さてカーボンですが、炭素のことであり、焼き鳥を焼く炭火と同じです。黒赤色をし
て、遠赤外線効果で肉の中まで焼けるのでおいしいということはよく知られていますが、原理は
同じです。 

解説:可視光の赤の波長は0.76〜0.83μmぐらい。そして2.5μm以下を近赤外線、2.5μm
以上1mmくらいまでを遠赤外線と呼んでいます。
水の熱吸収特性は2.5〜3.0μmなので、体の水分が温められるわけです。

カーボンヒーターは国内製はけっこう高いが、中国製は安い。前者の中には、商売上手の松
下、パナソニックが商品をだしている。どう考えても、安いハロゲンヒーターと製造原価に大差
はないと思われるので、利益率は高そうである。さすが、松下、こんなところでも儲けているの
か、、、と詮索する。 

解説:ヒーターランプであるが、大雑把に言ってしまえば、同じ石英管の中に発熱体にタングス
テンを使うか、炭素系素材を使うかの違いである。ところでヒーターランプを作っているメーカー
であるが、それほど多くないようで、松下寿(四国)などが産業向け、例えば塗装の乾燥や食べ
物の調理・保温に各種ヒーターランプを作っている。

高価な松下製品は国内製のヒーターランプを使っているそうだ。さて、実際使ってみて安価な
中国製のヒーターと比較してみるが、性能の差はたいしてないようである。
ただし、松下製品は波長の出し方が巧く、ハロゲンヒーターとカーボンヒーターの良いところを
取っているようである。中国製のヒーターは温まりが遅いが、じっくり温まる感じで、色も黒赤で
暗いので視覚的にも損をしてるようだ。
ちなみに発熱体を作っているメーカーが以下の特性図を示してくれていますが、このような特
性を示してくれるカーボンヒーター屋はありません。
2.5〜5.0μmにピークを持ってきてると言って会社もありますが、実際は5.0μmの波長はで
てないです。
ちなみにタングステンの特性は、下記のコルツ相当だそうです。なるほど、でも紙一重か。
またドライヤーで使っているニクロムが悪く見えますが、暖める方式が違いますので、つまり縦
軸の比較対象物が平等ではないので、ご安心ください。

 

解説:炭素系材料の発熱体は突入電流が無いが、ハロゲンヒーターの発熱体であるタングス
テンは常温で抵抗が低いのでこの突入電流が大きく、保護回路をいれる必要があります。

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