通勤電車で使うインナーイヤフォン


毎日の通勤時間に片道1時間半かかるようになってから、もう5年になります。
最初の頃は本を読んでいましたが、動いている電車で本を読むと、振動の為に目が悪くなると
言われます。
更に帰宅時は暗くなってしまいますが、電車の照明はあまり明るくなくて、座っている場合は前
に人が立ち、更に新聞を広げられると、手元はほんとうに暗くなってしまいます。
これも、全く目に良くありません。
ということで、それでなくても目が悪いのに、往復3時間の電車通勤をはじめて1年後ぐらいか
ら、ガクンと視力が落ちてしまいました。
それで、数年前から本を読むのを止めて、音楽を聴くことにしました。

ところが、駅で電車に乗って再生するのですが、電車が走り出すと騒音が急に大きくなり、音
楽がまともに聞こえなくなってしまいます。
そこで、ボリュームをあげると、こんどは駅で止まった時に、音が漏れて周りの人の迷惑になっ
てしまうのです。
これはとっても不便!
ということで、電車が停止した時のボリューム、つまりなんとなく音が鳴っているという感じで長
い間音楽を聞いていました。
ちなみに、そのときは付属についていた普通のインナーイヤフォンを使っていました。
(通勤用なので、一般的な密閉型イヤフォンは、大きい・重い・目立つ(かっこ悪い)ということ
で、最初から考えていませんでした。あまり、周りの音が聞こえないのも問題ですし・・・。)
また、その当時は通勤用のノイズキャンセラー機能がついた製品もありました。
SONY製で、欲しいなあと思っていましたが、音はあまり良くないという評判だったので、しばら
く様子をみることにしました。
そうこうしているうちに、カナルタイプのイヤフォンがでてきたので、これだと思って早速会社の
近くのビックカメラに行ってみました。
カナルタイプは人によって耳に合わなかったり、挿入に違和感があったりとか歩く際にケーブ
ルのこすれる音がするのがガマンできないということで諦める人がけっこう多いようでしたが、
パイオニアから2千円程度のものがあったので、試しに購入してみました。
で、使ってみるとこれがいいのです!!
音漏れ・騒音の侵入が少なく、電車が動いてもちゃんと音楽が聴けるのです。
装着の違和感ですが、ちょっと慣れは必要ですが、問題無し。
一方、音質を考えるとインナーイヤフォンに比べるとちょっと割高です。
そのうちMP3プレイヤーも買い替えたので、そこで今度はイヤフォンもいろいろと試してみるよ
うになりました。
ちなみに今使っているMP3プレイヤーは、SONYの1G NW−E507です。
バッテリーが長持ちなので、1週間は充電無しで使え、とても重宝しています。
最近試してみたカナルタイプのイヤフォンですが、audio-technica(オーテク) のATK-CK5、
VictorのHP-FX77、SONYの MDR-EX71SLです。
価格はビックカメラで、たぶん2460円 3980円 4180円のポイント10%で売っています。
それまで使っていたのは、PioneerのCE30?で1980円ポイント10%で買いました。
このケーブルがちょっと硬くて、冬になると更に硬くなって使いにくいのです。

    

オーテクのATK-CK5は音の解像度が高く軽快な音と、とても評判が高かったのですが、周りの
騒音が大きい電車の中で聞くには、低音がとにかく不足してしまいます。
もともと低音不足と言われていたのですが、ちょっとがっかりしました。
いくらエージングしても、プレイヤーのイコライザーを調整しても無理のようです。
いわゆるモニター向けらしいのですが、電車ではどうしても貧弱な音になりますが、中高音のリ
アル感、軽快な音は特別なものがあり、ボーカルを聞くには悪くないし、疲れません。
ということで、いまでも時々使っています。
HP-FX77ですが、もともとHP-HF55(愛称グミナル)は無難ということだったので、それを買おう
と思っていたのですが、ちょうど上位機種のHP-FX77が発売され、かっこいいなーと思っていま
した。
たまたまグミナルと同じぐらいの価格で見つけたので買ってしまいました。
これが、けっこう好みの音なのです。
ところが、エージングがすすむとだんだんと低音が出すぎるようになって、、、いまひとつの音に
変わってしましました。残念! でも電車ではちょうどいい音(?)なので普段はこれを使ってい
ます。
MDR-EX71SLは、いわゆるドンシャリといわれていますが、大好きなSONY、かつHP-FX77よ
り安かったので、つい購入。
やっぱりドンシャリ、それも最初からドンシャリ。
でも電車で聞くには良いかなと思いましたが、イコライザーで低音高音を下げると、音が小さく
なってしまうのです。 
これを作っている人も、屋外で使うことを考えて、わざと音を調整してドンシャリにしているそう
です。
これも個性なので、気が向いた時に使うようにしています。
これまでは、国内製の低価格品ばかりでしたが、そのうち、良い音で有名なSHUREのE3cや、
ブッシュ大統領がマウンテンバイクに乗りながら使っているらしいEtymoticのER-6iを試してみ
たいと思いますが、これらの製品は1万円以上するので、やっぱり二の足を踏んでしまいま
す。

                   

それに、周りの音が少ない室内で聞く場合は良いものは良いのでしょうが、屋外、特に電車で
聞く場合が主な場合は、せっかくの良い性能も発揮できないようです。
更に、SHUREなどは遮音性が高いと、性能を発揮できるのでしょうが、電車では周りにも気を
使わなくてはなりませんので、遮音性があまり高くても都合が悪いのです。
ということで、当分はATK-CK5、HP-FX77、MDR-EX71SLを使いまわしていくことになりそうで
す。

さて、ここからは期待に答えてちょっと技術的な話になります。
たかがインナーイヤフォンと思われるかもしれませんが、開発者は大変なのです。
しかしながら販売側からすると、音よりもデザインや材質などの見た目を重視します。
そして、これまでの国内製品は後者で価格は決まっていたようです。
たしかに、最近の上位機種はチタンや真ちゅうなどの金属を使ったものが多く、それに対して
海外製品は音は良いが、外見は安っぽいプラスチック製といった傾向でした。
ところが、来月にSONYから1万円以上する上位モデルが発売されるのですが、今度の製品
は特に音にこだわっているそうです。
これまでは、音響調整部品は1〜3ヶだったそうですが、今度は6つに増やし、更に出荷時に1ヶ
1ヶ調整をするそうです。
実際、これらの部品でできあがっているそうです。

 

それでも部品数はそれほど多くはないので、逆に少ない部品で特性を向上させるのはなかな
か容易ではないのです。
もちろん部品の品質をあげると特性はあがりますが、部品コストが高くなってしまいます。
部品数が増やえて1ヶ1ヶの調整が必要になると、今度は量産コストがとんでもなく高くなってし
まいます。
性能と特性、見栄えのバランスを考えた「おとしどころ」が開発者の腕の見せ所になるのです。
実際「モニター用になりすぎないように配慮しています。モニター用は音楽というよりも音を聴く
ためのものです。それだけではアウトドアで使う場合につまらない音になってしまうので、モニタ
ー用に利用できる高音質はそのままに、音楽を楽しめるような音作りをしています。」との開発
者のコメントがあります。
そして、下のピンクの写真ですが、よく見てみないとわかりませんが、たくさんある耳型コレクシ
ョン?の一部だそうです。
歯医者で歯形を採るのと同じように、特殊なシリコンを使って、これまでにたくさんの社内の人
間の耳型を採取してきたそうです。 
その人は"耳型職人"と呼ばれ、なんと現在は四代目になるそうです。
 


そして、これまでのソニーの密閉型インナーイヤーヘッドホンは小型化の為に9mmのドライバ
ーユニットを使っていたのですが、どうしてパワーが足りないために高域と低域を上げて音質を
調整していたそうです。
フラットな特性ではないが、アウトドアで使う場合、特に電車の中では最適な音響がえられると
のことで、このような音に調整したいたそうです。
今度の製品は、大きい13.5mmのドライバーユニットを使っているので、パワーがあり特性もフ
ラットで、原音に近い音質が再現できるので、広いダイナミックレンジと広再生帯域を確保でき
ということです。
どうやら値段も戦略価格のようですし、どこかで安く売っているのを見つけたら、、、買ってしま
いそう。


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